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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻12号

1992年11月発行

臨床報告

眼瞼の再建における硬口蓋粘膜の応用

著者: 萩原正博1 原拓1 木下裕子1 藤本耕二2

所属機関: 1市立伊丹病院眼科 2市立伊丹病院口腔外科

ページ範囲:P.1627 - P.1631

文献概要

 悪性腫瘍摘出により生じた眼瞼の全層欠損において,硬口蓋粘膜による後葉の再建を8例に行った。硬口蓋粘膜は厚く,さらに厚く硬い粘膜下組織を有しており,十分量の移植片を容易に得ることができた。彎曲も適当で,十分な緊張を保ち,術後の収縮も軽度であった。内反や外反はみられず,認むべき角膜障害はみられなかった。移植片採取部は約3週で完全に治癒した。硬口蓋粘膜は採取による犠牲がきわめて少なく,粘膜および瞼板を同時に再建する供給源として最適な組織と思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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