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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻13号

1992年12月発行

文献概要

連載 眼科図譜・316

眼底全域に散在性に生じた急性網膜色素上皮炎

著者: 松原孝1 加藤研一1 田中英夫1 山川良治1

所属機関: 1小倉記念病院眼科

ページ範囲:P.1648 - P.1649

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 緒言:急性網膜色素上皮炎は,1972年,KrillとDeutmanにより黄斑部を中心とした網膜色素上皮に特徴的な炎症のみられる疾患としてはじめて報告された1)。この疾患は,急激な視力低下で発症して数週間で自然緩解し,眼底には中央に黒い芯があり周囲に灰白色のハローを伴った滲出斑が黄斑部付近の色素上皮層に数個みられるのが特徴である1,2)。筆者らはこのKrillとDeutmanの報告と同様の特徴的な病変が眼底全域に多発性散在性にみられた症例を経験したので報告する。
 症例 患者:18歳,女性

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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