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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻13号

1992年12月発行

文献概要

臨床報告

回折型多焦点眼内レンズ移植眼の術後視機能

著者: 田上勇作1 大嶋英裕1 山本成章1 並木真理2 横川浩己3

所属機関: 1社会保険神戸中央病院眼科 2神戸大学医学部眼科学教室 3三木市民病院眼科

ページ範囲:P.1677 - P.1681

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 回折型多焦点眼内レンズ移植を行った53名80眼の術後視機能について検討した。
 術後3か月の裸眼視力は遠見0.5以上近見0.4以上の症例は41%,約−0.5Dの矯正では遠見0.5以上近見0.4以上の症例は84%に達し,同時に施行したアンケート結果からもほとんどの症例で屋内での日常生活は眼鏡なしで行えていると考えられた。
 しかし,単焦点眼内レンズ移植眼と比較して,矯正視力,空間コントラスト感度の高周波成分の若干の低下が観察され,また高齢者ほど視力の回復に日数のかかる傾向があった。以上の結果より回折型多焦点眼内レンズ移植の適応について考按を加えた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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