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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻13号

1992年12月発行

文献概要

臨床報告

定型網膜色素変性症の視野に関する検討

著者: 黒川真理1 早川むつ子1 藤木慶子1 金井淳1 松村美代2 小泉閑2 玉井信3 塩野貴3 所敬4 赤沢嘉彦4 久保田伸枝5 河野真一郎5 松井瑞夫6 湯沢美都子6 小口芳久7 明尾潔7 安達恵美子8 武田憲夫8 三宅養三9 矢ケ崎克哉9 若林謙二10 石坂伸人10 本田孔士11 坂上欧11 宇山昌延12 岸本伸子12 石橋達朗13 本多貴一13 伊佐敷靖14 大庭紀雄14

所属機関: 1順天堂大医学部眼科 2県立尼崎病院眼科 3東北大医学部眼科 4東京医歯大医学部眼科 5帝京大医学部眼科 6日本大医学部眼科 7慶應大医学部眼科 8千葉大医学部眼科 9名古屋大医学部眼科 10金沢大医学部眼科 11京都大医学部眼科 12関西医大医学部眼科 13九州大医学部眼科 14鹿児島大医学部眼科

ページ範囲:P.1703 - P.1708

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 定型網膜色素変性症の経過や予後の説明に必要な資料を得る目的で,226例444眼の残存視野と年齢,経過年数との関連について全体および遺伝形式別に検討し,さらに視力との関連についても検討した。視野20°以下の眼は20〜39歳で49%,経過年数20年未満で53%であった。また41°以上は20歳未満で54%,経過年数20年未満で27%であった。遺伝形式別比較では,常染色体優性が常染色体劣性よりも障害が軽い傾向が認められた。視野狭窄は経過年数30年まで徐々に進行し,10°前後の視野になるとその後は進行が遅くなる傾向がみられた。視野と年齢および経過年数との間には負の相関があり,視力との間には正の相関があった。以上の結果は患者の職業選択のさいや経過の理解のために役立つと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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