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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻13号

1992年12月発行

文献概要

臨床報告

観血的に除去した両眼瞳孔膜遺残の1例

著者: 橋添元胤1 吉田秀彦1 久保吉正2

所属機関: 1大阪赤十字病院 2

ページ範囲:P.1733 - P.1736

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 38歳の患者の両眼性の高度の瞳孔膜遺残症に対して,ヒアルロン酸ナトリウムを用いて,観血的瞳孔膜除去術を施行した。主訴であった昼盲・差明は消失し,特異な容貌は正常になり,視力が術前両眼ともに0.4(0.5)であったものが術後約9か月を経て右眼0.7(1.0)左眼0.5(0.8)に次第に改善するなど,自他覚的視機能の改善をみた。また,両眼の瞳孔は対称的に中程度の散瞳および縮瞳も可能となった。術後1年9か月の経過観察期間中,白内障などの合併症は起こらなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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