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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻13号

1992年12月発行

文献概要

臨床報告

長期間観察した黄斑コロボーマを伴う色素性傍静脈網脈絡膜萎縮の1例

著者: 盛隆興1 三谷一三1 宮崎茂雄1

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.1741 - P.1744

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 両眼に黄斑コロボーマを伴う色素性傍静脈網脈絡膜萎縮(PPRCA)の1例を約10年間経過を観察した。症例は19歳女性で,幼少時より両眼の視力低下を自覚していた。両眼底には,網膜静脈を包み込むような網脈絡膜萎縮巣と黒色色素斑があり,黄斑部には黄斑コロボーマを認めた。本例を2年ごとに約10年間観察した結果,その眼底所見に進行性は認められなかった。
 両眼に黄斑コロボーマを伴い,さらに長期間の経過観察でも非進行性であったことより,本例のPPRCAは胎内感染によって生じた二次的病変と考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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