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臨床報告
同種骨髄移植後Graft-versus-Host Diseaseの眼症状と治療
著者: 田邉詔子1 平野潤三1 村上真理子1
所属機関: 1名古屋第一赤十字病院眼科
ページ範囲:P.1749 - P.1752
文献購入ページに移動1)異物感や羞明があるが他覚的所見の少ない もの
2)びまん性表層角膜炎(KSD),糸状角膜炎
3)角膜びらん
4)角膜潰瘍
である。
角膜潰瘍への進行を阻止するよう,早期から眼科的管理が必要である。移植後100日(Day100)またはそれ以前でも,自覚症状が現れた時から,定期的に検診する。
治療としては,涙点閉鎖が最も確実な効果があるので軽症例以外はまずこれを行い,人工涙液,抗生物質,副腎皮質ステロイド,フィブロネクチン,ビタミンA油剤などの点眼を症状に応じて用いる。ステロイド涙腺注射を併用することもある。角膜穿孔が切迫すれば結膜被覆が必要である。
乏涙が軽度であった1例の涙腺で,組織学的に萎縮性変化がみられた。
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