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臨床報告
スキャンニングレーザーオフサルモスコープによる網膜神経線維層欠損の観察
著者: 千原悦夫1 高橋扶左乃1
所属機関: 1京都大学眼科学教室
ページ範囲:P.129 - P.132
文献購入ページに移動 新しい眼底観察装置であるscanning laser ophthalmoscope (SLO)による網膜神経線維層欠損の検出について述べた。43眼を調べ,網膜神経線維層欠損検出のsensitivityは77%,specificityは91%であった。SLOは散瞳不十分な患者でも検査が可能であり,リアルタイムで観察された所見がビデオもしくは写真として記録でき,しかもフラッシュを使わないため患者に対する負担も少ない。網膜神経線維層欠損の検出率は,通常のカメラを用いた無赤光撮影に比べて若干落ちるが,十分臨床的な使用に耐えると考えられた。
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