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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻2号

1992年02月発行

文献概要

臨床報告

角膜周辺部のエキシマレーザー線状切開による家兎眼での乱視矯正効果

著者: 天野尚1 神鳥英世1 野寄喜美春1 山口達夫2

所属機関: 1埼玉医科大学眼科学教室 2聖路加国際病院眼科

ページ範囲:P.133 - P.138

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 角膜乱視の矯正を目的にエキシマレーザー(ArF,193nm)を用い,家兎角膜の12時方向,輪部より3mmと5�の位置に水平に線状切開を行い,角膜屈折力の変化を経時的に観察した。照射後,垂直方向の角膜屈折力は,2種類の切開とも遠視化を示したが,照射後1週目で5mmの切開のほうが平均0.88diopter(D)遠視化が強く認められた。水平方向の角膜屈折力は,3mmの切開では効果は不安定であったが,5mmの切開ではすべて近視化を示した。経時的には,垂直方向の遠視化は照射2週後にピークを示し,その後,徐々に減弱していったが,照射12週後でも3mmの切開で平均0.81D,5mmの切開で平均1.07Dの遠視化効果が得られた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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