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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻2号

1992年02月発行

文献概要

臨床報告

進行した緑内障眼の線維柱帯切除術の中心視野中心10度以内静的視野検査による追跡

著者: 原岳1 木村実1 新家真1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.139 - P.143

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 10度以内の中心部視野に障害の及んだ原発開放隅角緑内障患者14名19眼を対象とし,静的視野検査(セントラル10-2プログラム,ハンフリー視野計)を施行し中心部視野に対する線維柱帯切除術の影響について検討した。
 その結果,術後の中心部視野の感度閾値(dB)の変化は,術前の中心部視野と有意に弱い負の相関を示した(P<0.05t-test)。すなわち,術前中心部視野が比較的よい例では術後の感度閾値は悪化傾向を示したが,比較的悪い例では改善傾向がみられた。術前の眼圧,視力,屈折,中心30度以内視野とは有意な相関を認めなかった。
 中心部視野の急激な悪化を示した例はなく,視力は術前後で有意な変化を認めなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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