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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻2号

1992年02月発行

文献概要

臨床報告

抗生物質投与で治癒した弱毒菌感染の疑われた偽水晶体眼内炎の1例

著者: 斎藤純子1 西佳代1 西起史1

所属機関: 1西眼科病院

ページ範囲:P.145 - P.148

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 抗生物質投与で治癒した偽水晶体眼内炎の1例を報告した。6年の糖尿病歴がある63歳女性で,糖尿病性網膜症による左眼硝子体出血および白内障に対し,硝子体切除術を行い,9日後水晶体嚢外摘出と眼内レンズ移植術を施行した。術後良好な経過であったが,2か月後に眼内炎を起こした。抗生物質の内服投与をしたが寛解,再発を繰り返した。しかし,炎症が消失した後も長期間(5か月間)抗生物質(セファクロルCCL)投与を続行し,再燃を認めず良好な経過を示した。治療経過から弱毒菌感染による眼内炎が疑われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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