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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻2号

1992年02月発行

文献概要

臨床報告

糖尿病と前房蛋白濃度.4—前房蛋白濃度と網膜血管床閉塞領域の関係

著者: 加藤聡1 大鹿哲郎2 船津英陽3 国定勝郎4 山下英俊5 澤充6

所属機関: 1東京逓信病院眼科 2東京厚生年金病院眼科 3東京女子医科大学糖尿病センター眼科 4九段坂病院眼科 5東京大学医学部眼科 6東京大学医学部角膜移植部

ページ範囲:P.149 - P.153

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 糖尿病網膜症患者における前房蛋白濃度(以下 APC)と網膜毛細血管床閉塞領域(以下NP)の関係を検討した。福田分類AⅡ期とBⅠ期の54眼を,レーザーフレア・セルメータで測定したAPCと螢光眼底撮影で判定したNPの広さの間の単相関検定を行うと,両者には有意の正の相関(r=0.69)がみられた。次に,上記対象眼のうちの23眼について,APCを外的基準とし,網膜症病期,腎症の程度と,NPの3因子について多変量解析を施行した(数量化理論第Ⅰ類)ところ,NPがAPCに最も関連することが明らかになった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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