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臨床報告
小児の視神経炎の2症例
著者: 松下美鈴1 児山工1
所属機関: 1岡山労災病院眼科
ページ範囲:P.187 - P.190
文献購入ページに移動 中枢神経疾患に伴って生じた小児の視神経炎の2症例を報告した。症例1は6歳5か月の女児で,ウイルス性脳炎に右眼の視神経乳頭炎を合併していた。プレドニソロンの内服により,視神経の発赤,腫脹は改善し,視力は回復した。症例2は5歳6か月の女児で,多彩な中枢神経症状に球後視神経炎を合併していた。マイコプラスマ感染後に生じた急性散在性脳炎と考えたが,多発性硬化症も否定しきれないため今後も小児科および眼科で定期的に経過観察して行く予定である。
小児の脳炎,髄膜炎では,視神経炎を合併している可能性を常に念頭におき,自覚症状を訴えない場合でも眼科的に観察する必要がある。
小児の脳炎,髄膜炎では,視神経炎を合併している可能性を常に念頭におき,自覚症状を訴えない場合でも眼科的に観察する必要がある。
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