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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻2号

1992年02月発行

文献概要

臨床報告

両眼性後部強膜炎の小児例

著者: 西篤美1 土井素明1 澤田達宏1 安城孝1 岩間喜徳1 森一満1 宇治幸隆1

所属機関: 1三重大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.193 - P.197

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 感冒様症状,左眼痛および球結膜充血にて発症し,眼球突出,視神経乳頭の発赤浮腫および網脈絡膜皺襞を認め,両眼性の後部強膜炎と考えられた10歳男児の1例について報告した。Computerized tomography (CT),Magnetic reso-nance imaging (MRI)および超音波検査では後部強膜の肥厚を示し,診断にきわめて有用であった。ステロイド治療に対する反応は良好で,強膜の肥厚の減少および他の症状の改善をみた。著者らの調べた限り本邦では55例の後部強膜炎が報告されているが,その中で15歳以下の小児発症例は4例のみであり,本症例は最も若年での発症であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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