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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻2号

1992年02月発行

文献概要

臨床報告

網膜症発現前の若年糖尿病患者における水晶体自然螢光と血液眼内柵透過性機能

著者: 石子智士1 吉田晃敏1 高橋正年1 横山哲朗1 福井勝彦1

所属機関: 1旭川医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.203 - P.206

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 網膜症発現前の若年糖尿病患者31名(平均年齢14.7±3.0歳)31眼(糖尿病群)と同年代の正常者14名14眼(正常群)に対しフルオロフォトメトリーを行った。フルオレセイン静注前後の眼内螢光測定値をもとに解析を行い,血液眼内柵透過性機能,硝子体内拡散係数,および水晶体自然螢光値を指標として両群間を比較検討した。その結果,正常群と比較して糖尿病群では,水晶体自然螢光値が有意に高く,また,血液房水柵と血液網膜柵両者の透過性が有意に亢進していることが明らかとなった。また,これらの変化は,硝子体ゲルに変化が認められる前に生じている可能性が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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