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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻3号

1992年03月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島 学会原著

強度近視眼でのインドシアニングリーン螢光眼底造影所見

著者: 白木邦彦1 森脇光康1 加茂雅朗1 松本宗明1 阪本卓司1 矢守康文1 三木徳彦1 杉野公彦2 上野珠代2 今本量久3

所属機関: 1大阪市立大学医学部眼科学教室 2公立忠岡病院眼科 3和泉市立病院眼科

ページ範囲:P.229 - P.231

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 −6diopter以上の近視を有し,後極部眼底病変を有する8例15眼において,トプコン社製50IAにて,フルオレセイン螢光眼底造影(以下fluo螢光造影)とインドシアニングリーン螢光眼底造影(以下ICG螢光造影)を施行した。ICG螢光造影では斑紋状網脈絡膜萎縮巣と一部のびまん性網脈絡膜変性部で脈絡膜血管の消失を認めた。斑紋状網脈絡膜萎縮部に残存する脈絡膜血管は,fluoとICG螢光造影間で描出像に差がみられ,前者ではより浅層の脈絡膜血管を描出していると考えられた。またfluo螢光造影にて螢光漏出のみられない部位に,ICG螢光造影上後期にわたって脈絡膜螢光の非常に強い部位がみられる症例も存在し,網膜色素上皮下ないし脈絡膜内での血管新生が示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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