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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻3号

1992年03月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島 学会原著

超未熟児の未熟児網膜症—10年間の発症数と治療成績

著者: 初川嘉一1 小池仁1 藤村正哲2 斉藤喜博3 大本達也4

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター眼科 2大阪府立母子保健総合医療センター新生児科 3大阪大学眼科 4関西労災病院眼科

ページ範囲:P.243 - P.246

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 1981年から1990年に生まれた出生体重1,000g未満の超未熟児302例について,未熟児網膜症の発症数と治療状況について報告した。未熟児網膜症の発症は276例であり,発症率は91.3%であった。発症に影響を及ぼす因子としては,酸素投与,人工換気,ビタミンE投与,APGAR指数(≦4),酸素投与日数,人工換気日数などが示唆された。重症化に関する因子としては,交換輸血,酸素投与,APGAR指数(≦4)などが示唆された。冷凍凝固は45例に行い,重症瘢痕を残したものは4例であった。また,9例に冷凍凝固後の黄斑部の変性がみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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