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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻3号

1992年03月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島 学術展示

中心性漿液性網脈絡膜症の網膜感度変化

著者: 牧野伸二1 小橋理栄1 中山正1 大滝千秋2

所属機関: 1岡山赤十字病院眼科 2玉野市民病院眼科

ページ範囲:P.306 - P.307

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 緒言 中心性漿液性網脈絡膜症(以下CSCと略称)の網膜感度については,これまで眼底視野計による報告1)がなされている。筆者は,現在臨床的に汎用されている自動視野計の色視標を用いてCSCの黄斑部綱膜感度変化を検討したので報告する。
 対象および方法 対象は,CSC患者のうち,網膜浮腫内に測定に使用したハンフリー自動視野計のプログラムMaculaの17点の測定点が含まれ,蛍光眼底撮影で漏出点が1個だけの29例29眼である。内訳は,男性28例,女性1例,年齢は,28〜59歳(平均40.5歳)であった。測定は,31.5Asbの白色光背景下で,白,背の色視標を用い,測定時間は15分以内であった。蛍光眼底撮影による漏出点の形態は,円形拡大型20例,噴水型9例であった。中心窩感度とそれ以外の測定点16点の感度総和の年代別正常値は先に筆者らが報告した値を用いた2)(表)。以下,後述の%は正常値を100とした百分率で表す。なお,浮腫消失期間は光凝固群が平均4.0週,非凝固群が平均5.8週であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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