icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻3号

1992年03月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島 学術展示

硝子体出血,牛眼を合併した第一次硝子体過形成遺残の1例

著者: 齊藤伸行1 齊藤康子1 杤久保哲男1 河本道次1

所属機関: 1東邦大学医学部第一眼科学教室

ページ範囲:P.314 - P.315

文献購入ページに移動
 緒言 第一次硝子体過形成遺残(PHPV)は白色瞳孔を示す疾患として知られており,網膜芽細胞腫との鑑別が重要である。通常,小眼球などの典型的な症状から比較的容易に診断できる。今回,筆者らは角膜の混濁のため眼底の透見が困難で,しかも牛眼を合併したため診断が困難な症例を経験したので報告する。
 症例 患者は3か月男児。主訴:左固視不良。〔現病歴〕在胎39週,出生体重2,542gで自然分娩にて出産した。出生時,酸素投与は受けなかった。出生60日後,物を固視しないことに両親が気づき,左眼をみたところ角膜中央のあたりが白色を呈していた。既往歴,家族歴ともに特記すべきことなし。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?