icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻3号

1992年03月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島 学術展示

成人T細胞白血病リンパ腫に両視神経乳頭浮腫を伴った1例

著者: 阿部徹1 櫻木章三1 伊藤貞男2 中鉢明彦2 三浦亮2

所属機関: 1秋田大学医学部眼科学教室 2秋田大学医学部第三内科学教室

ページ範囲:P.326 - P.327

文献購入ページに移動
 緒言 ヒトTリンパ球指向性ウイルスⅠ型human T-lymphotropic virus type 1(HTLV−1)は,成人T細胞白血病adult T-cell leukemia (ATL)あるいは成人T細胞白血病リンパ腫adult T-cell leukemia lymphoma(ATLL)の病原ウイルスである。最近ATL, ATLLに種々の眼合併症をきたすことが注目されている。視神経乳頭浮腫を主体とするATLの眼合併症は稀であるが,筆者らは両視神経乳頭浮腫を伴うATLLの1例を経験したので報告する。
 症例 55歳女性が1990年10月頃から右飛蚊症を自覚したため近医を受診し,両乳頭浮腫を指摘され,10月15日に精査円的で当科に紹介された。初診時の視力は右1.0(n.c.),左1,0(n.c.)であった。右後部硝子体に少数の細胞が存在していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?