特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島
学術展示
画像解析法による狭隅角眼の前房深度と隅角角度測定
著者:
柴田崇志1
高橋信夫1
渡辺のり子2
所属機関:
1金沢医科大学眼科
2弥生病院眼科
ページ範囲:P.328 - P.329
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緒言 前房隅角部の広さ,狭さの判定は,詳しくは隅角鏡で,簡便にはVan Herick法などで行われている。臨床的にはこれらの方法による判定で十分であるが,前房隅角の角度を具体的な数値で表現することが出来れば臨床研究などでは有用な手段になると思われる。筆者らは,今までに前眼部画像解析装置を用いて隅角角度および前房深度測定を行ってきたが1,2),今回この装置を用いて狭隅角眼の前房深度および隅角角度を測定し,緑内障誘発試験やlaser iridotomyが前房深度と隅角角度に及ぼす影響を検討した。また,laser iridotomy後の前房深度値と隅角角度値を広隅角眼より得られた値と比較した。
対象および方法 対象は,細隙燈顕微鏡下で前房の深さが十分深く,眼圧も正常な20代から70代の広隅角群63例,86眼と,隅角鏡判定でShaffer分類の0〜Ⅱまでの狭隅角群14例17眼(50〜80代)である。