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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島 学術展示
北海道立小児総合保健センターにおける未熟児網膜症stage Ⅲの臨床的特徴と進行因子
著者: 齋藤哲哉1 本谷尚2 竹田宗泰3
所属機関: 1北海道立小児総合保健センター眼科 2北海道立小児総合保健センター小児科 3札幌医科大学眼科学教室
ページ範囲:P.332 - P.333
文献購入ページに移動方法および結果 対象は,1987年から1990年までの期間に当センターに入院した未熟児 412例(すべて他院で出生)である。このうち自院でstage Ⅲに進行した症例は33例61眼(平均在胎週数27w+4d+14d,平均出生体重1017±342gで,残る7例13眼は未熟児網膜症の治療目的で紹介された症例であった。まず,stage Ⅲに進行した群を進行群,進行しなかった群を非進行群,死亡例を死亡群に分け,平均の差の検定を行った。42週未満を対象に検定すると,進行群は非進行群と比べて明らかに在胎週数と出生体重の少ない症例に多かった(図1)。次に,29週末満を対象に検定すると,進行群,非進行群問で,在胎週数と出生体重において有意差がなく,このサブグループ内では在胎週数と出生体重がstage Ⅲへの進行要因とはいいきれない(図2)。さらに,各週数未満に対象を限定した検定を,26から42週の問で1目単位に行い,そのtの値をプロットした(図3)。進行群,非進行群の関係は,週数が多い対象での検定ほど有意差が高かった。
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