文献詳細
特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島
学術展示
文献概要
緒言 眼窩内に浸潤した副界腔粘液嚢腫は,眼球突出の原因中,その占める割合はかなり高率で,眼窩内疾患の2〜18%(平均3〜4%)を占めると報告されており1),耳鼻科的手術で完治する疾患である。今回筆者らは,過去20年間に行った眼窩疾患の超音波を中心とした画像診断の中から,粘液嚢液の症例を選び,その診断上の特性を検討した、,その結果,超音波検査では,眼窩粘液嚢腫の局在,形状に対し正確な情報が得られ,球後脂肪への圧迫,眼球後極の陥凹のような二次的変化もよく判明した。簡易,迅速,安全な超音波検査はCTスキャンやMRIの検査に先立ってスクリーニング的に行うべき第一選択の検査法であると考えられた。
方法 使用した超音波診断装置は,水浸法としては聖マ医大式高解像度眼科用超音波苦診断装置(ZD−252),直接法および水浸法兼用のものとしてはOphthascan —SとOphthasonic A-scan/B-scan Ⅲ,またCTおよびMRI装置としては,それぞれ東芝社製TCT−900S,Philips社製GyroscanS15を使用した。
方法 使用した超音波診断装置は,水浸法としては聖マ医大式高解像度眼科用超音波苦診断装置(ZD−252),直接法および水浸法兼用のものとしてはOphthascan —SとOphthasonic A-scan/B-scan Ⅲ,またCTおよびMRI装置としては,それぞれ東芝社製TCT−900S,Philips社製GyroscanS15を使用した。
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