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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻3号

1992年03月発行

文献概要

臨床報告

白内障手術後の糖尿病網膜症経過

著者: 北川桂子1 荻野誠1 松村美代2 井戸稚子2 加藤研一2 根木昭3 西脇弘一3 市岡博4 市岡伊久子4 網野憲太郎4 熊谷映治5 西村晋6 栗原秀行6 原田隆文7 飯田文人7

所属機関: 1愛知医科大学眼科学教室 2県立尼崎病院眼科 3天理よろず相談所病院眼科 4松江赤十字病院眼科 5彦根市立病院眼科 6栗原眼科病院 7島田市立病院眼科

ページ範囲:P.343 - P.349

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 糖尿病患者の白内障手術後の網膜症進行を術式間で比較した。術式は嚢内摘出術151例225眼,嚢外摘出術79例96眼,嚢外摘出で後房眼内レンズ挿入178例237眼であり,経過観察期間はそれぞれ平均26,20,19か月であった。網膜症の発症,増殖網膜症の発症,硝子体出血の発生,虹彩新生血管または血管新生緑内障の発生,黄斑症の進行について,術前と術後6か月および最終診察時とを比較した。嚢内摘出術と嚢外摘出術を比較すると,網膜症の発症頻度が嚢外摘出術で有意に高いことを除けばその他の項目については両術式の間に差がみられなかった。眼内レンズ挿入例は術前の網膜症がより軽度のものに行われていたが,術後網膜症は確実に進行していた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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