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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻3号

1992年03月発行

臨床報告

睫毛ケジラミ寄生症の小児例

著者: 山崎厚志1 松井博美1 中尾寛1 佐々木勇二1 玉井嗣彦1 広江靖2

所属機関: 1鳥取大学医学部眼科学教室 2広江眼科

ページ範囲:P.359 - P.361

文献概要

 睫毛ケジラミ寄生症の1例を報告した。眼脂と眼瞼の掻痒を訴えて4歳の女児が受診したが,両眼上下眼瞼の大部分の睫毛根部に多数の白色球状の小さな虫卵と,かなりの数の黄白色の虫体が睫毛に付着しているのが観察された。眼瞼縁は脂漏性眼瞼炎類似の炎症所見を呈していた。虫体および虫卵を鑷子を用いて機械的に除去するとともに,両眼上下の睫毛をすべて根部より切除した。除去物は顕微鏡下でPhthirus pubisとその虫卵と同定された。抗生剤の点眼とスミスリン・ワセリン(スミスリンパウダー®)の塗擦にて,約1週間後に症状の寛解をみ,以後再発していない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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