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臨床報告
文献概要
脈絡膜転移腫瘍2例3眼に対し,外眼角を照射野の前縁とし,他眼の白内障を避けるため後方に5°角度をつけてLinac X線を側方照射した。症例1は35歳,女性で,乳癌の両眼性脈絡膜転移で,左眼は漿液性網膜剥離を伴っていた。症例2は59歳,男性で,悪性リンパ腫の片眼性脈絡膜転移であった。放射線治療後,転移巣は瘢痕化し,症例1での漿液性網膜剥離も消失した。また白内障,角膜びらんなどの障害も認められず,良好な経過をとった。
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