icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(2)1991年10月 広島 学会原著

糖尿病性網膜症に対する汎網膜光凝固術後の長期経過

著者: 関根伸子1 竹田宗泰1 鈴木純一1 斎藤哲哉1 奥芝詩子1 吉田富士子1

所属機関: 1札幌医科大学眼科

ページ範囲:P.415 - P.417

文献購入ページに移動
 札幌医大眼科で汎網膜光凝固術(PRP)を受けた前増殖型および増殖型糖尿病性網膜症患者の長期観察例65例95眼について,その治療効果および問題点について検討した。
 視力の経過は,PRP終了後平均4.6年で改善13%,不変38%,悪化49%で半数は視力を維持することができた。視力低下の最大の原因は黄斑症によるもの(64%)であった。全体の84%に網膜症の改善が認められ,PRP終了から平均3.3年後には45%が停止性網膜症となった。PRP終了後に認められた黄斑部浮腫および硝子体出血はそれぞれ26%と41%であった。しかし,硝子体出血を起こした症例のうら67%は3.4年以内に自然吸収された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?