文献詳細
特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(2)1991年10月 広島
学会原著
文献概要
網膜静脈閉塞症の発症と血管攣縮の因果関係について,内皮細胞依存性収縮因子(EDCF)の1つであるendotheline-1(ET-1)と拡張因子であるProstacyclineの代謝産物6-keto PGF1αを測定し,次のような結果を得た。
①ET-1はBRVO群およびCRVO群で対照群より高く,特にBRVO+V.H.群では有意に高値を示した(P<0.01)。
②ET1はBRVO+V.H.群および外傷,RD+V.H.群で著明に上昇した。特に前者が後者に比較して有意に高値を示した(P<0.05)。
③6-keto PGF1αは各群間に差を認めない。
以上より,網膜静脈閉塞症のうち硝子体出血の発症に血管攣縮が関与している可能性を示唆した。
①ET-1はBRVO群およびCRVO群で対照群より高く,特にBRVO+V.H.群では有意に高値を示した(P<0.01)。
②ET1はBRVO+V.H.群および外傷,RD+V.H.群で著明に上昇した。特に前者が後者に比較して有意に高値を示した(P<0.05)。
③6-keto PGF1αは各群間に差を認めない。
以上より,網膜静脈閉塞症のうち硝子体出血の発症に血管攣縮が関与している可能性を示唆した。
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