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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(2)1991年10月 広島 学会原著

網膜静脈閉塞症における血管攣縮因子の変動

著者: 土屋寛芳1 高橋一則1 田中寧1 小原喜隆1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院眼科

ページ範囲:P.431 - P.434

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 網膜静脈閉塞症の発症と血管攣縮の因果関係について,内皮細胞依存性収縮因子(EDCF)の1つであるendotheline-1(ET-1)と拡張因子であるProstacyclineの代謝産物6-keto PGFを測定し,次のような結果を得た。
 ①ET-1はBRVO群およびCRVO群で対照群より高く,特にBRVO+V.H.群では有意に高値を示した(P<0.01)。
 ②ET1はBRVO+V.H.群および外傷,RD+V.H.群で著明に上昇した。特に前者が後者に比較して有意に高値を示した(P<0.05)。
 ③6-keto PGFは各群間に差を認めない。
 以上より,網膜静脈閉塞症のうち硝子体出血の発症に血管攣縮が関与している可能性を示唆した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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