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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(2)1991年10月 広島 学会原著

老人性円板状黄斑変性症に対する光凝固治療成績の生命表による解析

著者: 竹内正光1 高橋寛二1 山田佳苗1 大熊紘1 西村哲哉1 宇山昌延1

所属機関: 1関西医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.439 - P.443

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 老人性円板状黄斑変性症に対して1986年から,色素レーザーを用いた治療成績を,生命表を用いて分析したので報告する。生命表による判定は視力と眼底所見について行った。1年目と4年目の視力の保持率は,漿液性網膜剥離期では73%と64%と最もよく,ついで網膜下血腫型が60%と60%,網膜下結合織増殖型が62%と54%,網膜下嚢胞型が52%と35%で,全体での4年生存率は,57%であった。特に漿液性網膜剥離期で新生血管の位置が中心窩から200μm以上離れていたものはそれぞれ82%と72%ときわめてよかった。すなわち,本症の早期例のレーザー光凝固例は良好なことが示された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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