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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(2)1991年10月 広島 学会原著

ノイズフィールドテストの早期緑内障性視野異常自覚検出精度

著者: 田川泉1 安達京1 白土城照1

所属機関: 1東京大学医学部付属病院眼科

ページ範囲:P.455 - P.457

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 ノイズフィールドテスト(以下,NFT)の視野異常自覚検出精度についてAulhorn分類(Greve 変法)Ⅱ期以下の早期緑内障視野異常眼91例123眼を対象として検討した。NFTの視野異常検出率は0期;60%,Ⅰ期;78.3%,Ⅱ期91.3%であり全体では77.5%であった。NFTの結果と精密閾値検査の結果とを視野異常部位ならびに視野異常の深さ別に比較した結果,暗点が固視点に近いほど,また感度低下が大きいほどNFTでの検出率が向上した。感度低下が10dB以下の浅い暗点でも視野異常部位が固視点から20度以内の場合の検出率は60%以上であり,NFTは早期緑内障性視野異常自覚検出法として有用であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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