icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(2)1991年10月 広島 学会原著

硝子体手術後のフィブリン析出に対するウロキナーゼ眼内注入の効果

著者: 塚原逸朗1 竹内忍1 石田政弘1 中原正彰2 宮沢優美子2 小川三千子2 佐川宏明2

所属機関: 1東邦大学佐倉病院眼科 2東邦大学第二眼科

ページ範囲:P.465 - P.468

文献購入ページに移動
 硝子体手術後に,前房内にフィブリン膜の発生した14例14眼と血液凝固塊の発生した1例1眼に対して,眼内にウロキナーゼ(UK)を注入した。フィブリン眼全例で3時間以内にフィブリン膜の溶解が確認でき,血液凝固塊も12時間で溶解した。
 有色家兎眼に硝子体手術を行い,眼内にUKを注入したが,光学顕微鏡による観察では角膜・網膜には異常は認められなかった。
 フィブリンや血液凝固塊溶解を目的としたUKの眼内注入は,特別な合併症もなく有効であると考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?