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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(2)1991年10月 広島 学会原著

眼内毛様体光凝固の臨床経過

著者: 丸森美樹1 鈴木由佳理1 木崎宏史1 谷口重雄1 光谷俊幸2 桂真樹3 高橋春男3 深道義尚3

所属機関: 1昭和大学藤が丘病院眼科 2昭和大学藤が丘病院病院病理科 3昭和大学眼科

ページ範囲:P.479 - P.483

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 眼圧調整不良な糖尿病性網膜症による血管新生緑内障5例5眼に,endoscopeとアルゴン眼内レーザーを用いて眼内より直接,毛様体光凝固を行った。経過観察期間は平均16か月であった。術前平均眼圧は39.8±9.5mmHg,術後平均眼圧は22.2±2.1mmHgで術後,眼圧は有意に下降した(p<0.05)。ルベオーシス,角膜浮腫,眼痛などの高眼圧に伴う自覚症状は軽減した。
 家兎眼において毛様体の組織学的変化を検討したところ,凝固された毛様体突起および毛様体上皮の消失,間質の線維化,萎縮,血管の減少がみられた。毛様体上皮の完全な再生はみられなかった。
 Endoscopeを用いた眼内毛様体光凝固術は血管新生緑内障に対する眼圧下降手術として有効であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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