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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(2)1991年10月 広島 学術展示

若年性鋸状縁断裂の裂孔所見

著者: 田中住美1 出田秀尚1 広瀬晶1 岡千利1 渡辺健1 中武純二1

所属機関: 1出田眼科病院

ページ範囲:P.484 - P.485

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 緒言 若年性鋸状縁断裂(young dialysis)は,従来の報告では周辺部網膜の発達異常が発生基盤として推測され1),嚢胞様変性(cystoid degeneration)との関連が示唆されているが,外傷を成因としている報告2)もあり,病態は明らかではない。筆者らは若年性鋸状縁断裂の裂孔所見を検討し,成因について考察したので報告する。
 対象 対象は,1979年6月から1991年5月の期間に,出田眼科病院で治療した若年性鋸状縁断裂の症例47症例である。若年性鋸状縁断裂としては,硝子体基底部(vitreous base)の牽引所見を欠く,鋸状縁に隣接した網膜に生じた裂孔で,網膜格子状変性・顆粒状組織(granular tissue)を原病巣としないものと定義した。症例は7歳から49歳に分布した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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