文献詳細
特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(2)1991年10月 広島
学術展示
文献概要
緒言 若年性鋸状縁断裂(young dialysis)は,従来の報告では周辺部網膜の発達異常が発生基盤として推測され1),嚢胞様変性(cystoid degeneration)との関連が示唆されているが,外傷を成因としている報告2)もあり,病態は明らかではない。筆者らは若年性鋸状縁断裂の裂孔所見を検討し,成因について考察したので報告する。
対象 対象は,1979年6月から1991年5月の期間に,出田眼科病院で治療した若年性鋸状縁断裂の症例47症例である。若年性鋸状縁断裂としては,硝子体基底部(vitreous base)の牽引所見を欠く,鋸状縁に隣接した網膜に生じた裂孔で,網膜格子状変性・顆粒状組織(granular tissue)を原病巣としないものと定義した。症例は7歳から49歳に分布した。
対象 対象は,1979年6月から1991年5月の期間に,出田眼科病院で治療した若年性鋸状縁断裂の症例47症例である。若年性鋸状縁断裂としては,硝子体基底部(vitreous base)の牽引所見を欠く,鋸状縁に隣接した網膜に生じた裂孔で,網膜格子状変性・顆粒状組織(granular tissue)を原病巣としないものと定義した。症例は7歳から49歳に分布した。
掲載誌情報