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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

臨床報告

白内障手術後の眼圧

著者: 矢部伸幸1 星兵仁1 川島千鶴子1 関保1

所属機関: 1今泉西病院眼科

ページ範囲:P.541 - P.545

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 白内障術後の99眼について,術後長期の眼圧の推移とC値の変化を検討した。
 非緑内障眼の眼圧は,偽水晶体眼では術後低下する傾向にあった。無水晶体眼では,初期には眼圧がやや低下し,術後長期間の経過ではむしろ徐々に上昇する傾向を認めた。
 C値は,眼内レンズ(IOL)嚢内固定眼で術後改善したが,無水晶体眼では悪化した。
 緑内障眼では,濾過手術をしない白内障IOL単独手術の症例でも,術後眼圧が良好に保たれ,術後C値も改善を認めた。
 以上のことから,緑内障白内障合併眼には,白内障手術としてIOLの嚢内固定を第一とし,眼圧コントロールが不良な症例に対してのみ緑内障手術を追加すればよいと結論された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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