文献詳細
臨床報告
文献概要
白内障術後の99眼について,術後長期の眼圧の推移とC値の変化を検討した。
非緑内障眼の眼圧は,偽水晶体眼では術後低下する傾向にあった。無水晶体眼では,初期には眼圧がやや低下し,術後長期間の経過ではむしろ徐々に上昇する傾向を認めた。
C値は,眼内レンズ(IOL)嚢内固定眼で術後改善したが,無水晶体眼では悪化した。
緑内障眼では,濾過手術をしない白内障IOL単独手術の症例でも,術後眼圧が良好に保たれ,術後C値も改善を認めた。
以上のことから,緑内障白内障合併眼には,白内障手術としてIOLの嚢内固定を第一とし,眼圧コントロールが不良な症例に対してのみ緑内障手術を追加すればよいと結論された。
非緑内障眼の眼圧は,偽水晶体眼では術後低下する傾向にあった。無水晶体眼では,初期には眼圧がやや低下し,術後長期間の経過ではむしろ徐々に上昇する傾向を認めた。
C値は,眼内レンズ(IOL)嚢内固定眼で術後改善したが,無水晶体眼では悪化した。
緑内障眼では,濾過手術をしない白内障IOL単独手術の症例でも,術後眼圧が良好に保たれ,術後C値も改善を認めた。
以上のことから,緑内障白内障合併眼には,白内障手術としてIOLの嚢内固定を第一とし,眼圧コントロールが不良な症例に対してのみ緑内障手術を追加すればよいと結論された。
掲載誌情報