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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

臨床報告

緑内障術後前房消失例の治療経験—上脈絡膜腔貯溜液排除法

著者: 浅原智美1 浅原典郎1 武藤政春2

所属機関: 1浅原眼科クリニック 2むとう眼科

ページ範囲:P.551 - P.553

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 緑内障濾過手術後の難治性脈絡膜剥離の症例に前房形成を目的として昇術を施行した。方法は強膜弁を作成して,1/2層の強膜弁下に強膜切開を行い脈絡膜に達する切開をした。上脈絡膜腔液を排泄した後,切開創縁に牽引糸をかけ,創が閉鎖しにくいようにした。術後に前房は形成され,眼圧のコントロールも良好であった。上脈絡膜腔貯溜液を伴う回復傾向のない前房形成不全例には強膜弁下の強膜切開創に糸を留置する方法が有効であると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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