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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻4号

1992年04月発行

文献概要

臨床報告

角膜周辺部で測定した場合のTono-PenⅡの信頼性

著者: 李三榮1 猪阪優子1 内堀恭孝1 山本良1 桑山泰明1

所属機関: 1大阪大学医学部眼科

ページ範囲:P.555 - P.558

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 Tono-PenⅡを用い角膜周辺部で測定した眼圧値を,Goldmann眼圧計による測定値と統計学的に比較検討した。対象は正常角膜を有する24例42眼で,Tono-PenⅡによる測定部位は角膜中央部・上方・下方・鼻側・耳側とした。Tono-PenⅡの各部位での測定値の平均値とGoldmann眼圧計の測定値を比較すると,角膜上方での測定値にのみ統計学的に有意差(p<0.05)が認められた。Goldmann眼圧計の測定値と各部位でのTo-no-PenⅡの測定値との相関係数は,0.88〜0.92とよく相関していた。両者の測定値の読みの差が±2mmHg以内であった割合は,61.9〜83.3%でバラツキも少なく,Tono-PenⅡによる眼圧測定は,角膜周辺部で行っても信頼性が高いと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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