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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻5号

1992年05月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(3)1991年10月 広島 学会原著

老人性円盤状黄斑変性症患者の血清銅および亜鉛値

著者: 高橋政代1 平田昭2 安淵幸雄3 柏井聡1 松村美代1

所属機関: 1京都大学医学部眼科学教室 2北野病院眼科 3安淵眼科

ページ範囲:P.609 - P.611

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 老人性円盤状黄斑変性症患者28例の血清銅値および亜鉛値を測定し,網膜疾患をもたない白内障患者11例を対照として比較検討した。血清銅値は黄斑変性症群が80〜135μg/dl,平均106.3±12.4μg/dl,対照群は83〜138μg/dl平均106.7±15.1μg/dlであった。血清亜鉛値は,黄斑変性症群が48〜88μg/dl,平均63.6±8.53μg/dl,対照群は65〜96μg/dl,平均81.3±8.63μg/dlであった。血清銅値は両群で有意差を認めなかったが,血清亜鉛値は有意水準1%以下で,黄斑変性症群のほうが低かった。亜鉛の潜在的欠乏が老人性円盤状黄斑変性症の発生に関与している可能性があると思われた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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