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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻5号

1992年05月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(3)1991年10月 広島 学会原著

インドシアニングリーン赤外螢光眼底造影による脈絡膜新生血管の検出

著者: 奥芝詩子1 竹田宗泰1 宮部靖子2

所属機関: 1札幌医大眼科 2斗南病院眼科

ページ範囲:P.631 - P.635

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 老人性円板状黄斑変性症の56例,70眼にインドシアニングリーン赤外螢光眼底造影(IA)とフルオレセイン螢光眼底造影(FAG)を施行し,両者を比較検討した。脈絡膜新生血管の検出率は,光凝固未施行群ではIAにて70.4%,FAGにて55.6%,光凝固施行群ではIA, FAGともに62.5%であった。光凝固未施行群では,両者を合わせた検出率は75.9%に向上した。IA とFAGの両方で脈絡膜新生血管が検出された36眼中19眼で両者の大きさが異なった。以上の結果より,老人性円板状黄斑変性症の診断にIAとFAGの併用は有用であり,光凝固の際には両者を併用することが望ましいと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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