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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻5号

1992年05月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(3)1991年10月 広島 学会原著

硝子体手術を施行したぶどう膜炎症例の白内障手術

著者: 沖波聡1 松村美代2 岩城正佳2 砂川光子2 新井一樹2 仁平美果2 荻野誠周3 井戸稚子4

所属機関: 1佐賀医科大学眼科学教室 2京都大学医学部眼科学教室 3愛知医科大学眼科学教室 4県立尼崎病院眼科

ページ範囲:P.661 - P.663

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 網膜剥離,硝子体混濁,硝子体出血に対して硝子体手術を施行したぶどう膜炎27眼中の17眼(63%)に白内障手術を追加した。11眼には白内障手術を単独で追加し,その中の2眼には眼内レンズ(後房レンズ)挿入術を施行した。6眼には硝子体手術を追加する際に白内障手術を同時に行った。硝子体手術から白内障手術までの期間は0.5か月から1年9か月(平均8.4か月)であった。最終視力が0.1以上であった症例は白内障手術単独追加例では10眼(90.9%)であったが,硝子体手術と同時追加例では1眼(16.7%)であった。白内障手術を単独で追加する場合に眼内レンズ挿入術を行うかどうかは,適応を慎重に検討する必要がある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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