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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻5号

1992年05月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(3)1991年10月 広島 学術展示

超音波ドップラー法による網膜血管閉塞性疾患、における眼循環動態

著者: 滝野貢1 橋本真理子1 太根節直1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学眼科学教室

ページ範囲:P.706 - P.707

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 緒言 眼科領域における血管障害,特に網膜血管閉塞性疾患は,本邦における糖尿病や高血圧,また,それらに起因する頭蓋内血管病変の増加に伴い増加しつつある。なかでも糖尿病性網膜症は成人失明の原因第1位で,網膜中心動脈閉塞症もいったん発症すると視機能予後の悪い疾患であり,また,網膜中心ならびに分枝静脈閉塞症は合併症の併発により,視力的予後は悪くなる。そこで筆者らは今回,これらの網膜血管閉塞性疾患における眼循環動態の解析を目的として超音波ドップラー法を川いて,その病期や程度と血流脈波との関連について検討した。
 方法 対象は,正常者44例54眼,網膜中心動脈閉塞症6例6眼,糖尿病性網膜症49例98眼,網膜中心ならびに分枝静脈閉塞34例34眼,総計96例192眼で,リアルタイム・ソナグラム方式血流方向指示型2周波超音波ドップラー血流計(Vasoflo−3)を用いて,内側前頭動脈(以下OA),ならびに視神経乳頭面上の網膜中心動脈を主とする眼底動脈(以下FA)の血流流速脈波を測定し,さらにOAとFAの比をとり眼底血流速度指数V (FA/OA)として解析を行った。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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