icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻5号

1992年05月発行

文献概要

臨床報告

隅角癒着解離術の手術成績と生命表法による解析

著者: 富所敦男1 新家真1 森樹郎1 白土城照1

所属機関: 1東京大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.745 - P.747

文献購入ページに移動
 閉塞隅角緑内障15例17眼に対して,隅角癒着解離術を施行した。術後経過観察期間は,6か月から23か月(平均13.4か月)であり,生命表法による検討では,最終的に68%の症例で良好な眼圧コントロール(術前と同等以下の薬物治療で,眼圧が20mmHg以下かつ術前より3mmHg以上低いもの)が得られた。術後眼圧降下は,7日目で最大となった後,7日目から3か月目の間でやや小さく,それ以後安定する傾向にあった。良好な眼圧コントロールの得られなかった症例は,全例,術後8か月以内に眼圧の再上昇をきたしていた。また,術前のPAS index (虹彩前癒着部分の隅角全周に対する比率)が術後の眼圧降下率に有意の関連があった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら