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臨床報告
文献概要
閉塞隅角緑内障15例17眼に対して,隅角癒着解離術を施行した。術後経過観察期間は,6か月から23か月(平均13.4か月)であり,生命表法による検討では,最終的に68%の症例で良好な眼圧コントロール(術前と同等以下の薬物治療で,眼圧が20mmHg以下かつ術前より3mmHg以上低いもの)が得られた。術後眼圧降下は,7日目で最大となった後,7日目から3か月目の間でやや小さく,それ以後安定する傾向にあった。良好な眼圧コントロールの得られなかった症例は,全例,術後8か月以内に眼圧の再上昇をきたしていた。また,術前のPAS index (虹彩前癒着部分の隅角全周に対する比率)が術後の眼圧降下率に有意の関連があった。
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