icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻5号

1992年05月発行

文献概要

臨床報告

小児におけるステロイド・レスポンダーの頻度

著者: 大路正人1 桑山泰明1 木下裕光2 松尾くる美2 下村嘉一2 木下茂1 近江栄美子

所属機関: 1大阪大学医学部眼科学教室 2大阪労災病院限科

ページ範囲:P.749 - P.752

文献購入ページに移動
 斜視手術を行った10歳未満の小児12例19眼に,手術翌日から治療の目的で0.1%デキサメタゾンを1日3回点眼し,眼圧の反応を追跡した。点眼開始から最短8日から最長35日目の時点で,13眼が 28mmHg以上,4眼が 21〜27mmHg, 2眼が 20mmHg以下の眼圧を呈した。点眼中止の4週後には,全例で眼圧は21mmHg以下であった。10歳未満の小児は,0.1%デキサメタゾン点眼による眼圧上昇の頻度が高いので,その使用には注意が必要であると結論される。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?