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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻5号

1992年05月発行

文献概要

臨床報告

角膜移植例における角膜穿孔と縫合部離開の原因

著者: 森康子1 下村嘉一2 眞鍋禮三3

所属機関: 1大阪警察病院眼科 2松山赤十字病院眼科 3大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.753 - P.755

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 近年角膜移植術ははば完成された手術術式になっているが,稀に術後角膜が穿孔したり,縫合部が離開する症例に遭遇する。今回,筆者らは角膜穿孔あるいは縫合部離開により全層角膜再移植術を施行するに至った症例について,その原因について調査した。対象は1975年1月から1987年12月までに全層角膜移植術を施行し,角膜穿孔あるいは縫合部離開により全層再移植術を施行した13例13眼である。角膜穿孔(10眼)の原因は角膜融解と栄養障害性角膜潰瘍が各4眼と多く,縫合部離開(3眼)は全例縫合不全であった。穿孔あるいは縫合部離開時,13眼中12眼に副腎皮質ステロイド剤が投与されていた。さらに,10眼においてsame sizeの移植片が用いられていた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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