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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻6号

1992年06月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島 学会原著

Epstein-Barrウイルスの関与が考えられたStevens-Johnson症候群患者の長期観察

著者: 亀井裕子1 出海陽子1 宮永嘉隆1

所属機関: 1東京女子医科大学第二病院眼科

ページ範囲:P.805 - P.808

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 筆者らは1990年2月,40歳男性に発症した乾性角結膜炎において,その高い抗体価(VCA・IgGが2,560倍)からEBウイルスとの関連が示唆された症例をすでに報告した。この症例ではこの時,患者サンプルからウイルスDNAを証明できなかったが,その後2年の経過の中で,高い抗体価を持続し,さらに患者のうがい液,眼洗浄液からPCR法を用いてウイルスDNAを証明できた。本症例とEBウイルスとの関連を再考するにあたり,患者血清のIgE-BF値についても検討したが,結果は正常範囲内と考えられた。今後EBウイルスと眼感染との関連を論ずるうえで,抗体価,ウイルスの証明に加え,IgE・BFについても再検討する必要があると考える。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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