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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻6号

1992年06月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島 学会原著

実質型ヘルペス性角膜炎の涙液および角膜における単純ヘルペスウイルスの証明

著者: 佐久間仁1 木村泰朗1 堀田喜裕1 佐渡一成1 藤木慶子1 金井淳1

所属機関: 1順天堂大学医学部眼科

ページ範囲:P.809 - P.811

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 上皮に病的所見のない鎮静期の実質型ヘルペス性角膜炎の2症例において涙液よりPCR(Polymerase Chain Reaction)法を用いて単純ヘルペスウイルス1型(以下HSV−1)のDNAと思われるバンドを検出した。うち1例は角膜移植時に得られた角膜片の半分を使用してPCR法を施行し,同様にHSV−1のDNAと思われるバンドを検出した。また残り半分について免疫組織学的にHSV−1抗原の検討を行ったが,結果は陰性であった。このことから,症例を重ねて検討する必要があるが,鎮静期の実質型ヘルペス性角膜炎でも末梢におけるHSV−1の播種があり得ることが示唆された。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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