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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻6号

1992年06月発行

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島

学会原著

Bloch-Sulzberger症候群(色素失調症)の臨床経過の検討

著者: 三木恵美子1 大島崇1 平形恭子1 東範行1

所属機関: 1国立小児病院眼科

ページ範囲:P.821 - P.824

文献概要

 1971年から1991年5月の間に国立小児病院を訪れたBloch-Sulzberger症候群23例(男児1例,女児22例)の臨床経過を検討した。初診時年齢は生後11日から10歳(平均1年2か月)で,12例15眼(32.6%)に血管拡張,蛇行,鈍的分岐,無血管帯などの網膜血管異常を認めた。このうち10例は初診時に異常所見を認めたが,2例は経過観察中に異常が出現し,長期の経過観察が必要と思われた。5例6眼(13.0%)に光凝固を施行し,4眼は予後良好であったが,2眼では網膜全剥離,牽引乳頭,黄斑変性を起こし予後不良であった。予後不良であった2例では,網膜血管異常は広範で後極に及んでおり,術前より血管新生,線維増殖などがみられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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