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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻6号

1992年06月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島 学会原著

単焦点後房レンズ挿入眼における術後視力良好群の検討

著者: 久保田浩1 盛隆興1 梶川大介1 三谷一三1 笹岡眞紀子1 下奥仁1 岡本祐二2

所属機関: 1兵庫医科大学眼科学教室 2佐用共立病院眼科

ページ範囲:P.833 - P.836

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 後房型単焦点眼内レンズ挿入術を施行した100眼において,術後の非追加矯正視力が遠方,近方視力とも0.7以上の視力良好群と,それ以外の視力不良群とに分け,年齢,他覚的屈折度,瞳孔径,瞳孔形状,虹彩後癒着の有無,対光反応について比較検討した。その結果,19眼が視力良好群で,視力不良群と比較すると他覚的屈折度は,より軽度の近視傾向を認め,平均年齢が若く,瞳孔径が小さく正円で,虹彩後癒着のない,対光反応の良好な症例が多く認められた。これらより,視力良好群における偽調節の機序としては,軽度の近視性乱視における散光圏効果とともに,近見時における良好な縮瞳反応が,焦点深度の増大に関与しているものと考えられた。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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