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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻6号

1992年06月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島 学会原著

眼窩リンパ球系細胞増殖性病変におけるフローサイトメトリーの応用

著者: 萩原正博12 原拓1 木下裕子1 湯浅武之助2

所属機関: 1市立伊丹病院眼科 2大阪大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.843 - P.845

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眼窩偽腫瘍4例,木村病1例,悪性リンパ腫6例においてフローサイトメトリーにより腫瘍を構成するリンパ球表面マーカーを検討した。病理学的,免疫組織学的に診断が確実なもののみを対象とした。悪性リンパ腫はすべてびまん性リンパ腫で,B細胞性であった。リンパ過形成ではCD3陽性細胞は44.3±10.0%,CD20陽性細胞は53.2±14.7%で,悪性リンパ腫ではCD3陽性細胞は24.8±10.7%,CD20陽性細胞は78.6±17.7%で,悪性リンパ腫ではCD20陽性細胞が優位であった。κ/λ比では,リンパ過形成では2.03±1.32,悪性リンパ腫では34.62±19.92で,腫瘍組織のフローサイトメトリーによる検索にて単クローン性は容易に判定可能であった。(数値は平均±標準偏差を示す)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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