icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻6号

1992年06月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島 学術展示

眼内レンズ挿入術後の感染性眼内炎

著者: 小泉閑1 井戸稚子1 川崎茂1 戸部隆雄1 松村美代2

所属機関: 1兵庫県立尼崎病院眼科 2京都大学医学部眼科学教室

ページ範囲:P.846 - P.847

文献購入ページに移動
 緒言 白内障手術や眼内レンズ挿入術などの内眼手術術後の感染性眼内炎は,消毒法の進歩と抗生物質の使用により頻度は減少している1)。しかし,最近になって,弱毒嫌気性菌による遅発性眼内炎が次々と報告2,3)されており,眼内レンズ挿入術後の眼内炎の原因として問題になってきている。今回,眼内レンズ移植術後約6か月を経て,肉芽腫性の虹彩炎症状で発症した眼内炎を経験し,細菌検査で皮膚常在菌であるPro—pionibacterium acnesを同定したので報告する。
 症例 58歳,男性。両側の老人性白内障で,術前視力はRV=10cm/fz (n.c),LV=0.04(0.04)。軽度の糖尿病があり,スルフォニル尿素剤内服中でFBS165mg/d1,HbA1c5.9,HbA19.1であった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?