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文献詳細

雑誌文献

臨床眼科46巻6号

1992年06月発行

文献概要

特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(4)1990年10月 広島 学術展示

都城市と久留米市におけるHTLV-Ⅰキャリアとぶどう膜炎に関する血清疫学調査

著者: 白尾真1 吉村浩一1 望月學1 荒木新司2 宮田典男2 山口一成3

所属機関: 1久留米大学眼科 2宮田眼科病院 3熊本大学輸血部

ページ範囲:P.848 - P.849

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 目的 Human T-lymphotropic virus type Ⅰ(HTLV-I)は,成人T細胞白血病(ATL)や痙性脊髄麻痺(HAM/TSP)の原因ウイルスであることが知られている1,2)。最近眼科領域においてHTLV-Ⅰ無症候キャリアにぶどう膜炎を伴う症例が報告3,4)されているが,HTLV-Ⅰとぶどう膜炎の関係はいまだ明らかではない。そこで今回はこの関連性を明らかにするために,HTLV-Ⅰ高浸淫地区の九州南部,および九州北部の2地域において,ぶどう膜炎を含めた種々の眼疾患患者の血清抗HTLV-Ⅰ抗体陽性率を血清疫学的に調査したので報告する。
 対象と方法 過去2年間に,宮田眼科病院(宮崎県都城市),久留米大学眼科(福岡県久留米市)を受診し血清抗HTLV—Ⅰ抗体を測定しえた種々の眼疾患患者(各施設488例と288例)を対象とした。対象症例は以下の3群に分けて検討された。A群)眼科的・全身的検査でも原因が不明であったぶどう膜炎群(153例と72例),B群)ベーチェット病,フォークト・小柳・原田病,サルコイドーシスなど原因の明らかなぶどう膜炎群(74例と56例),C群)白内障や緑内障などぶどう膜炎以外の眼疾患群(261例と160例)である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1308

印刷版ISSN:0370-5579

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